ノイホーフ・みやしろ森のようちえんの稲作

 

たまたま出会った百姓先生の強い情滅で、
私たちの稲作は手作業ばかりです。
地道な作業が続きますが、得られるものも大きい!
夏の暑い中での草取りは、まさに拷問です。
それでも涼しい風がたまに吹くことを、
私たちと子どもたちは知っています。
種が実になることは、ある程度の年齢にならないと
理解することはできません。
私たちも子どもの頃、いつまでも続くかと思うほど、
一日が長いことと、きっと無関係ではありません。

ご近所の方々のご厚意で、子どもたちが育てる場所になっています。

除草剤も使わないので、周囲とくらべて雑草一本ない、というわけにはいきません。
田んぼの常識からすると、誰にも恥じない管理をしているとはいいがたいと思います。
それでもいつも責任をもって、耕して大切に触れていたいと思います。
先祖代々、継がれた思いを大切にすることを、
私たち自身が忘れないようにしたいと思います。


自然農 不耕起田んぼの一年

2月 畔補修、畔付け開始
寒い中、雑草のないうちに野周り、できれば冬季灌水、高めの畔に整える。

3月 草刈り開始、浸種
水張りまで草刈りを数回実施。種もみを10℃以下の水に10日間つける。

 

4月 催芽、種蒔き、育苗
風呂の残り湯等で温めて発芽を促す。
育苗箱に床土を入れ灌水、発芽籾を70g蒔く。
覆土をかけシートで遮光、保温し発芽させる。
発芽1cmでシートを外し低温を保持し育苗。
枯らさない程度に水やり。3~4葉で田んぼに入れる。

5月 水張り、代掻き、田植え、水管理、1番草
田んぼに水を張って浅沼状態を保持。
深さを平均化し、雑草を抑える。(かき回す)

手植え、1本1本尺植え。
最初は水を抜いた状態で活着したころ(およそ4日)で水入れ。徐々に深水に。
雑草発芽・成長にダメージを与え成長を阻害。(2、3番草も手取り、三角ホウ、デッキブラシで除草)

6月 2、3番草、水管理

株の根回りの競争雑草を取り除く。分けつを促すために重点的に。
雑草が潜り、稲が顔を出すように水量を調整。

7月 畔草刈り、水管理、草取り
畔を刈り込み、虫の発生抑制を図る。
中干しの間は、稲に根を張らすように助ける。
中干し後、すぐに大除草。

8月 畔草取り、水管理、草取り
朝の水入れ、夕方の水止め。
雑草の除去、分けつの支援。
雑草取りの様子見。祈りながら田周り。

9月 畔草刈り、落とし水
稲刈り10日前から水を切る。必要に応じてヒエ、クサネムの除去。

10月 稲刈り、ハサ架け、脱穀
手刈り、手結束、必要に応じてバインダー刈り。
ハセを作って天日干し。2~3週間架け干し。
脱穀機、唐箕で籾の状態にして保管。

11月 籾摺り、精米、収穫祭
清掃、最終草刈り。